ドーピングコントロール

ドーピングコントロール、サッカーコーチ、サッカー選手のドーピングに関する知識。

ドーピングとは何か


精神的、身体的パフォーマンスの増強、医学的に適当でない 治療のことをスポーツ業界でドーピングと言います。 ドーピングは選手自身、または監督、コーチ、トレーナー、 ドクターなどの他人の指示によって行うことである。 すなわち、禁止物質の使用であり、そのほかの禁止方法(血液 ドーピング)や検体の操作もドーピングとなる

なぜドーピングが行われるのか

  • 勝利至上主義、社会的報酬、国家、個人の威信、名誉
  • 経済的報酬、高額な賞金、生活の保証
  • 薬物乱用

勝つことによって、社会的報酬や経済的報酬、高額の賞金 生活の保証を得ることができる。 これが、薬の力を借りてでも勝ちたいという勝利至上主義を もたらす。 また薬物乱用のスポーツへの蔓延という側面もみながすことが できない。

ドーピングが選手に及ぼす影響

ドーピングでは主としては薬物が使用される。一般的に薬物は、 人や動物が病気になった時の治療薬である。薬物には治療 作用効果を上げる主作用と、治療とは別の効果で人や動物に とって好ましない副作用がある。病気の治療に対しては、薬物 の効果が有効であると考えられた時に初めて使用される。 スポーツ選手が薬物を使用し勝利や記録の向上を目指したの がドーピングである。しかしながら、これらの薬物を使用した時 に薬物の副作用がスポーツ選手の健康にとって重大な問題 となる。ドーピングとして薬物を使用した時、その副作用のため に健康を阻害したり、病気になったり、最悪の場合の場合には 死を招くこともある。
精神的な影響としては不正な行為で結果を出したことへの 罪悪感といえる。

なぜドーピングが禁止されるのか

スポーツ選手は常に強くなりたい、勝ちたい、記録を出したい と考えている。そのために毎日のように厳しいトレーニングに 励み、技術や体力の向上を目指している。一方、全ての スポーツは競技者を公平に競技させるために一定の規則を 定めている。しかし競技者の一部は規則違反をおこす場合が ある。ドーピングはこれらの規則違反の一つで、薬物などの 不正の手段を用いて勝利や記録を出そうとすることをいう。 近年、ドーピングは全ての国際スポーツ連盟および関係する 国で常に問題になってきている。国際サッカー連盟(FIFA)は FIFAの国際大会の試合結果に競技者の運動能力が公正に 反映することを保証するためにドーピングを停止し、ドーピング コントロールを実施している。

ドーピングコントロールの目的は、

①スポーツの論理を保護し守ること、
②選手の健康と精神の高潔を守ること
③すべての競技者が機会均等であることを保証することである。

他にも
①社会、特に青少年に対して悪い影響を与える
②子供たちの夢を壊すなど。。。ということも禁止される理由といえるでしょう。。

禁止薬物・方法の変更

ドーピングについてもっと詳しい情報が必要な選手やサッカー コーチの方には下記のサイトを見ることをお勧めします。
http://www.japan-sports.or.jp/doping/d_kokutai/regulation.html へのリンク

さらに同じサイトの下記のページでは使用禁止または使用可能
な薬物などがリストで確認できます。
http://www.japan-sports.or.jp/doping/d_kokutai/kinshi.html へのリンク

ドピング禁止されるに基準としてはまず、 ドピング方法、使用禁止薬物、使用制限薬物とあることを参考に して主な方法や薬物のドーピングとの関係を見てみましょう

使用禁止薬物   WADA08年  FIFA08年
 興奮剤  禁止  禁止
 麻薬性鎮痛剤  禁止  禁止
 蛋白同化剤  禁止   禁止
 利尿剤  禁止   禁止
 ペプチドホルモン  禁止   禁止
 大麻(マリファナ)  禁止  禁止
使用制限薬物    
 アルコール △   制限
 局所麻酔剤  制限  制限
 副腎皮膚ステロイド  禁止  禁止
 β遮断剤  △  制限
ドーピング方法    
薬理的・科学的・物理的不正操作   禁止 禁止
酸素運機能の強化
(血液ドーピング、EOP等)
禁止  禁止 
 遺伝子ドーピング 禁止  禁止

WADA ;World Anti-Doping Agency
△ ;特定競技において禁止という意味
状況に応じてWADA、FIFA、JADAによって使用禁止、制限など について変更される場合もあるので常に最新情報を確認して ください。


ドーピングコントロールについてスポーツの世界大会などで 大きな例をあげますと、 アテネオリンピックで3000件のドーピングコントロールを実施 その結果24件の違反数がでて、7人のメダルが剥奪された 1984年サッカーワールドカップ アメリカ大会で アルジェンティンの有名なディエゴ・マラドーナ選手はドーピング 違反で15ヶ月資格停止とさらに150万円の罰金とされた。


アンチドーピング教育

コーチ、監督として選手にドーピングについて教育させる、

①なぜドピングは禁止されるのか
②フェアープレーの大切さ
③実力=正しいトレーニング、体力、精神力についてレクチャー
④知識:ドーピング違反の可能性のある薬物、ケースなどを
 教える。
⑤自分の安全を自分でまもる意識

とにかくスポーツ界からドーピングをなくすことが全てのスポーツ 関係のお願いである。アンチドーピングの意識をすべての スポーツ関係者が持つことが選手をドーピングから守ることに つながる。
そして。単に「ひっかからないように」ではなく、薬物使用・薬物 汚染に対する教育が、特に若い世代に対して必要である。


コーチ、トレーナー、監督として、選手から相談を受けたときの 対応の基本的な知識を身につけておく、疑わしいものは 使わない、許可しない、必要な資料を用意しておく。
必要な資料、情報などを下記のサイドをご利用ください。


●日本サッカー協会、ドーピング禁止規程(JFA)
http://www.jfa.or.jp/jfa/rules/download/03/05.pdf へのリンク
http://www.jfa.or.jp/jfa/rules/download/02/14.pdf へのリンク
●日本ドーピング防止規程(JADA)
http://www.anti-doping.or.jp/doc/downloadfile/JADA_Code_Ver2_0.pdf へのリンク
●2008年禁止表国際基準(JADA)
http://www.anti-doping.or.jp/doc/downloadfile/2008_ProhibitedList_Jp.pdf へのリンク
●治療目的使用の適用措置(TUE)に関する国際基準(JADA)
http://www.anti-doping.or.jp/code/pdf/international_std_2005_jp.pdf へのリンク
●使用可能薬物リスト(日本体育協会)
http://www.japan-sports.or.jp/doping/pdf/2008_kanou.pdf へのリンク
●さらにホットライン問い合わせシステムも各都道府県体協で用意いされておりますので相談窓口について電話番号などを知っておく。

ドーピング禁止物質と方法

ここで主なドーピング禁止物質と常に禁止されているドーピング方法
について具体的例を見てみましょう。

禁止物質

①蛋白同化薬;
蛋白同化ホルモンは、現在ドーピングとして最も問題になっている 薬物である。男性ホルモンの成分の一つで、筋肉増加作用がある。 この薬物は長期間にわたって使用されるために副作用が問題に なる。副作用として肝臓障害、肝癌、性ホルモン異常による女性の 男性化、男性の女性化、骨端線の早期閉塞などが起こる。

②ホルモンと関連物質

ホルモン関連物質として使われているのは主に
 ◎エリスロポエチン;血液ドーピングと同様に全身持久力を増加   するために使用される。
 ◎成長ホルモン ; 蛋白同化薬の代用として使用される。
 ◎ゴナドトロピン類 (LH、hCG); 蛋白同化薬の代用として使用される
 ◎インスリン ; 蛋白同化薬の代用として使用される
 ◎コルチトロピン類 ;

③べーた2作用薬 ;
喘息、運動運動誘発性喘息、気管支収縮の予防や治療のために フォルモテロル、サルプたモール、サルメテロール、テルブタリンの 吸入を使用する場合には、治療目的の適用措置(TUE)の略式申請 が必要になる。

④抗エストロゲン作用を有する物質
男性ホルモン濃度の維持のために使用される薬剤である

⑤利尿薬と隠蔽薬 ;
利尿薬はドーピング禁止物質の尿中濃度を低下させ検査を逃れるために用いられる。隠蔽薬は、禁止物質の尿への排出低下させたり ドーピング検査の尿検体の禁止物資を隠蔽したりする薬剤のことである。T/ET を下げるエピテストステロン、禁止物質の尿排泄を抑えるプロベネッド、一時的にヘモグロビン濃度を下げる血漿増量薬で ある

禁止方法;

①血液ドーピング ; 
持久力を高めるために行われる。選手自身の血液を保存しておき、 試合直前に輸血して赤血球や血液量を増やし酸素運搬能力を 高める。輸血時の感染、循環系への過負荷などが起こる。
②酸素の摂取、運搬、輸送を促進する薬剤 ;
科学的および物理的な不正操作とはドーピングコントロールで使用 する尿サンプルの信頼性と適当性をくつがえそうと試みである。
遺伝子ドーピング ;

興奮薬

興奮薬は、中枢神経を刺激して敏捷性を高め、疲労感を軽減したり、 競技心を高めるために使用されるい。大脳に作用する神経運動興奮 薬、好感神経に作用する交換神経作動性アミン、その他の中枢神経 興奮薬が該当する。これらの薬物の中にはわれわれの日常生に深い関わりのあるものがある。 それは風邪薬に含まれているエフェドリン等の交感神経作用性アミンでもある。

麻薬性鎮痛薬

強力な鎮痛作用があり、多幸感を生ずることにより心身の苦痛を軽減するために、また闘争感を高めるために使用する。 日本では麻薬取締法があり、法的に規制されている薬物である。

カンナビノイド類

大麻(マリファナ、ハッシシ)は禁止される。日本では麻薬取締法があり、法的に規制されている薬物である。

糖質コルチコイド

糖質コルチコイドの経口的使用、計直腸使用、静脈内使用はすべて禁止される。 これらの使用に当たっては治療目的使用の適用処置(TUE)必要となる。 上記以外の使用経路については、治療目的使用の適用処置(TUF)の略式申請が必要となる。皮膚外用剤は 禁止されない。

注意が必要な薬物

①風邪薬;
風邪をひいたときに普通に使っている薬の中にもドーピング禁止物質が含まれている場合があります。その代表的なものは総合風邪 薬である。違反の風邪薬には多くの場合気管支炎拡張薬として エフェドリンやその仲間の薬物が含まれている。麻黄の成分である エフェドリンが禁止薬物のためである。仮にこのような薬物が含まれているのを知らずに服用した場合でも、ドーピング検査では陽性と 判断される。
②カフェイン;
カフェイン飲料やカフェインタブレット2004年より禁止リストから除外 されて監視プログラムに移行した。監視プログラムは禁止リストに 含まれないがスポーツ界で誤用されやすい物質を把握できるよう 設けられた。


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